自分の学校名隠してたのに3回目の記事で明かすとかいう、運営が迷子しているみたいですが、まあどうせ今後辛夷祭の話でバレるのでね。
附高生、69期です。
1年生に探究でこういう話をする機会があれば良かったんですが、あいにくなさそうなので、ここに書いておけばいいじゃんと思いました(果たしてこれを見つけられるのか…? ただし、探究をやってる高校生なら誰でも役立つ内容だとは思います)。なんかに使うかもしれないので、この際まとめておきます。学会にもポスター発表を出したことがあり、ポスターのデザインのきれいさに定評がある筆者が、伝えたいことを伝えます。
心構え。デザインは伝えるための思いやり。
まず、なぜ人はデザインをするのか。デザインは、人に分かりやすく効率的に伝えるためのものである。つまり、受け手への思いやり。
デザインができていなければ、どんなに内容が凝っていて、良かったとしても、受け手がきちんと受け取ることができない。デザインは、研究の良さを伝えるための前提。サボってはいけない。
情報がうまく入らないからといってルールやレイアウトを安易と崩してはいけない。それは情報を適切に処理しきれていない証拠だ。ルールを守って情報の整理をしよう。
インデントを守る
一番大事なのがインデントを揃えることだ。ガタガタすると見にくい。あと、インデントもやはり余程のことがない限り、ポスターの半分で作るべき。中途半端な位置だと目線が面倒なことになる。
文字の話
文字は全角、文字は基本ゴシック。明朝体はよっぽどのことがない限りポスターでは使わない。おすすめのフォントはヒラギノ角ゴ。なんかのコピペで濁点が飛んでる人がいますが、非常にダサく読みにくい。やめよう。
丸囲みを多用しない。角をまるめすぎない。
多くの人がやってしまいがちだが、無闇にパワポの丸囲みは使わないことをお勧めする。丸みが想像以上に目立って見にくくなるから。基本的に四角囲みで対応して欲しい。丸囲みを使う際も気持ちだいぶ小さめに角を丸くしよう。
囲みは周りか縁線かどちらかの着色で十分
みなさんよく見るであろうLineの画面を思い出して欲しいが、自分の送信は裏地緑・囲み無し・文字白。相手の受信は裏地白・囲みなし・文字黒。やたらめったらポスターでこれら全てに色をつける人がいるが、過剰である。どれか一つに有彩色を入れれば十分、無闇に着色しないようにしましょう。
小見出しのスタイルは変える
附高だとおそらく冬くらいにポスターのフォーマットが送られて来るが、その小見出しのスタイルがあまり効果的ではない。青の二重線で囲われたみたいなものだ。が、これ縦方向にスペース取るわりにダサいので変えよう。去年「これダサいですよ〜」とやんわり伝えたのだが、おそらく伝わってるはずないので、前段落で言ったことを踏まえて自分で作ろう。
PDFで確認してから刷る、時間に余裕を持って作る
印刷して何かが変わるというのは、パワポ等から直接印刷に回しているからだ。一回PDFに変換して確認しよう。また、時間に余裕を持って作ろう(これが一番無理な話かもしれませんが…)。
<参考文献>(ぜひ読んでください)
「伝わるデザインの基本 良い資料を作るためのレイアウトのルール」高橋佑磨、片山なつ、技術評論社、2014
地理関係の探究をする人へのアドバイス
1次情報を得よう、得る段取りを考えよう
地理学会の発表なんかに出た自分なりの話。
やはり既存のデータ分析よりも、自分で実地調査したりインタビュー調査したりしたほうが、インパクトや評価は高くつく。土地利用を地図で色分けしたもの、住民にアンケートを行ったもの、自分らで防災教室を開催したもの。やはり探究はそういった労力の総量で評価され得るものだと思う。だから企画段階から動機も大事だがぜひ、どうやってデータを手に入れるかを考えながらやって見てほしい。