「次何読もうかな?」という時の参考にもしてもらえると嬉しいです。
①【アンナチュラル#1】のキャラを徹底解剖ー前編
初期作にして連載系最初となる記事。なぜか#2の方が伸びているのだが、個人的には断然#1。ミコトと六郎に注目し10話分を貫通することで、本質がわかる。文章の整合性も高い。客観性もありながら、FKのアンナチュラル愛も素直に伝わる1本となっている。
②【御上先生(1)(2)】現役高校生×演劇部にはどう映る
想定ほど伸びてない御上先生。考えようって言ったから皆調べなかったんですかね。無印から(2)まで通して読んでほしい。でないと(2)の内容に甘さが出るから。
普段の脚本術に限らず、教育の参考文献を引っ張ってきたり高校生としての肌感覚に言及したりと、多角的なのが特徴。高校生として書いたことの貴重さ、偶然が必然になる感覚が出ている。最後の考えようというセリフが何から収束するか、という部分はそれら全てがまとまることで結論できている、という点に綺麗さがある。
③【MIU404#5】バディ物語としての0か1か
5000字弱という圧倒的な長さでありながら、内容に無駄がない。あまり伸びていないが、これこそ伸びてほしい一作。夢オチという噛み砕きづらい展開を、丁寧に解いていけている。#1から着目していたバディの性質という点を回収しながら、MIU404の単純なエンタメでない面白さにまで踏み込めたのは、評論として完成度が高い。
④【理系】エンタメのシーン構築
クロサギの9話の1シークエンスを見て、ビートに分解していく企画。5分程度に4000文字を注ぎ込むという、密度で言えばこれまでで一番高い一本となっている。そのコスパの悪さが、脚本制作の本質理解を促している。「3年演劇に役だつシリーズ」の中核として脚本製作者としての視点に立脚し、読者と視点を揃えペースを合わせにいく姿勢が見える。
⑤【カルテット#1】「愛してるけど、好きじゃない」とは
坂元脚本に通底する、愛と恋の対比概念を一発で掴める一本。普段の記事とは少々異なるテイストながら、丁寧さが光る。最後の「恋愛しないで恋愛脚本は書けるか」という問いの設定も面白い。
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